この記事でわかること
- 人生の難易度を上げている人の特徴
- 努力が無駄にならないための考え方
生きるのが大変、毎日に何かに追われていて、心休まることがない…。仕事も早くて、どんどん出世していくアイツは、何が自分と違うんだろう…?と悩むことってありますよね。
生きる難易度が高い=人生をハードモードと感じる人には、特長があります。人生をハードモードにしてしまっている考え方を確認して、負のループから抜け出しましょう。
本記事では、西村博之さんの『1%の努力』という本を参考に、筆者の意見も交えて「努力が空回りしないための考え方」をお伝えします。
記事を読み終わる頃には、人生の難易度が数段低くなっているはずです。
もくじ
人生が「ハードモード」な人の特長
裕福な家庭で育った人は、人生がハードモードになりやすい傾向にあります。
なぜなら、自分の生活水準より下の生活水準の人たちを、無意識のうちに見下してしまう傾向があるのです。さらに、自分の生活水準が落ちることを、受け止められないんです。
そのため、なんらかの理由で収入が激減した際に、生活水準を下げることができず、苦しい思いをするのです。
逆に、低い生活水準を経験したことがある人は、そのときの家計状況に応じて、生活水準を調整することができるのです。
つまり、「お金がなくても意外と生きられるという感覚」を身につけていることが重要です。
「お金がなくても意外と生きられるという感覚」を簡単に体感するには、「手ぶらで一日中外で過ごしてみる」ことです。
スマホも財布も持たずに、友人を頼って昼ご飯を奢ってもらったり、公園で花を眺めたり…という体験をしてみましょう。
「案外、お金が無くても大丈夫なんだな」と感じることができれば、バッチリです。
真面目な人は、人生の難易度を上げてしまいがちです。物事に真摯に向き合うがゆえに、期待通りの成果に繋がらなかった時のダメージが大きくなります。
例えば、時間をかけて考えた企画が却下されたとき、ショックで数日も引きずってしまう…という感じです。
『1%の努力』には、こんな風に書かれています。
なんでも楽しめて、少しナメてかかるくらいのほうがいい。
『1%の努力』西村博之著
仕事だから真面目にやらないと…と気張る必要はありません。
「この仕事はこの順番でやると10分で終わるぞ!」というように、ゲームのように作業を攻略する気持ちで、仕事を楽しむ習慣をつけてみましょう。
物事に前のめりになりすぎず、少しナメてかかることで、人生の難易度を下げることができます。
もし失敗しても、「あとで笑い話にできる」というスタンスでいることも人生の難易度を下げるポイントです。
「自分がやりたい仕事」と「自分に向いている仕事」が一致していないことがあります。
やりたい仕事に自分が向いていないのに、「自分は、この仕事をやるんだ!」と頑なでいると、人生をハードモードにしてしまうかも。
仕事は「好きなこと」ではなく「できること」で選ぶのが得策です。
やりたい仕事をするのは「収入獲得」と「自己表現」を同時に実現できるようで、どちらも中途半端になる可能性があります。
自分の能力や得意と向き合って、仕事をすることが実は人生の難易度を下げる近道なのです。
自分の能力を睨みながら社会のニーズに合わせられる人のほうが、世の中では成功しやすい。優秀な会社員としても向いている。
『1%の努力』西村博之著
「できること」で稼いで、「好きなこと」で心を満たすことで、人生の難易度を下げましょう!
日々の仕事が「その場しのぎ」になっていないでしょうか?
前述したように、仕事はゲーム感覚で楽しむことが大切、とお伝えしました。ゲームを攻略するには、上手くいくパターンを学んで実践する必要がありますよね。
上手くいくパターンを習得することで、仕事も効率よく正確に行うことができるようになります。
『1%の努力』では、ひろゆきさんがテレアポのアルバイトを例に挙げています。
テレアポのバイトと同じように、人をパターン化しながら、「こう聞けば、こう返ってくる」というモデルを頭の中で作り上げていく。
『1%の努力』西村博之著
日々の仕事を振り返って、どうすれば攻略できたか?を考えておくだけで、次に同じ問題が起きたときの対応力が上がります。
「その場しのぎ」で終わらせず、成功パターンを見つけることで、人生のハードルを下げていきましょう。
効率的な努力をするための考え方
ある人がが優先順位の付け方を、壺に入れる石に例えた話を聞いたことがあるでしょうか?
まず、壺の中に大きな石を入るだけ入れる。壺は満杯だろうか?
いや、違う。
次に、壺に砂利を入れる。壺は満杯だろうか?
いや、まだだ。
そう、まだ壺には水を入れる余裕がある。
つまり、大きい物をあとから入れることはできないんだ。
つまり、自分にとって大事なことから順に時間を使わないといけない、ということ。
時間は限られているので、優先順位を意識して行動する必要があります。自分にとって何が大事かを考えるときは、「これがなくなったら困るな」というものを探しましょう。
家族との時間?趣味に没頭する時間?もしかしたら睡眠時間かもしれません。
あなたの中の優先順位は、あなた自身が決めることです。赤の他人を気遣う必要はありません。優先するものが決まれば、行動が決まります。
例えば、家族との時間を一番優先したいのであれば、効率よく稼いで早く家に帰る必要があります。
効率よく稼ぐために、ホワイト企業への転職や、自分のスキルを使った副業を始めるなど、やるべき行動が見えてくるんです。
やるべき行動が明確になったら、今の現状と照らし合わせて「優先度が低いのにやっていること」をやめましょう。
こうすることで、人生のハードルを下げることができます。
仕事でもなんでも、腹黒く行動するより、人と協力した方が効率よく成果を出すことができます。しかし、もし相手に裏切られたときは、どうすれば良いんでしょう?
実は「やられたらやり返す」というのが、一番強い戦い方なんだそうです。『1%の努力』にこんな記述がありました。
それが、「相手が裏切ったら、その次は自分が裏切る」という戦略だ。
世界中の賢い数学者が、さまざまな方法を試したけれど、「やられたらやり返す」という方法が一番強かったのだ。
『1%の努力』西村博之著
世界中の数学者が「やられたらやり返す戦法が最強!」と言っているなら、心強いですね。
裏を返すと、相手を騙して、自分だけ得をしよう…という考え方は、後々痛い思いをする可能性が高い…ということなので、注意しなくてはいけません。
腹黒いことは考えず、仲間と協力体制で仕事に取り組むことが、成果につながる近道です。
大勢の中で1人しかいない立場のことを、特殊ポジションと言います。特殊ポジションはメリットが生まれる可能性が高いんです。
例えば、飛行機でダブルブッキングが起きたとき、航空会社が降りる人を募集することがあります。
降りる乗客として手を上げると、ただでホテルに泊まれるうえに、代わりの飛行機がビジネスクラスで乗れる…というメリットを受けられるんです。
このように、特殊ポジションに就くと得する場合があるんです。後先考えずに、特殊ポジションに就いても後からどうにでもなるさ、と考えてしまいましょう。
会社という組織では、取締役などが特殊ポジションに当たりますが、平社員にとっては遠い道のりですよね。
平社員でも、獲得できる特殊ポジションは「言ってはいけない事を言えるポジション」です。物事を決める際に、本音で意見を言えるようになってみましょう。
失敗しそうなら「失敗しますよ」と言ったり、改善点があるなら「こうした方が上手くいきますよ」と言ったりしてみましょう(根拠がないときは NG)。
もしあなたが間違っていたとしても、後で謝れば関係を修復することは可能です。誰しも間違えることはありますから。
無責任に「上手くいきますよ」と言わずに、根拠をもって本音を伝えるようにすることで、「言ってはいけない事を言えるポジション」を獲得できます。
もちろん「言ってはいけない事を言えるポジション」以外にも、会社の組織には特殊ポジションが存在します。これは特殊ポジションかも?と思ったら積極的に獲得しにいきましょう。
思わぬ棚ぼたがあるかもしれません。
まとめ
- ゲームをクリアする感覚で仕事する
- 人生の優先順位から行動を決める
- やられてからやり返す
- 大勢の中で唯一のポジションを獲得する
今回は、西村博之さんの『1%の努力』を参考に、人生がハードモードな人の特徴と、努力が空回りしないための考え方について紹介しました。
人生の難易度を下げるために、今できることは見つかったでしょうか?生きるのがラクになれば幸福度も高まります。
頑張りすぎて息が詰まりかかっているなら、まずは人生のハードモードをノーマルモードにするところから始めてみましょう。
今回参考にした『1%の努力』は「さすが、ひろゆきさんだわ」と言った思考法がたくさん載っています。
ひろゆきさんの行動を完コピすることは難しいです。しかし、目の前のことで精一杯な人は、ひろゆきさんの「労働に対するゆるい考え方」を吸収するだけで世界が広がりますよ。
また、今の生活に生きづらさを感じているなら、言葉の解釈の仕方を変えてみるのも良いかもしれません。
プレゼンに関する記事ですが、『それ、勝手なきめつけかもよ?』を参考に、気持ちがラクになる解釈の方法を紹介しています。
「超言葉術」から学ぶ、キャッチーな言葉を選ぶための「解釈」の練習