毎日いろんな人に会って、話して、考えて…良い人間関係を築いていくのって、大切だけど大変ですよね。
「あの人実力なさそうなのに皆んなに好かれているなぁ」とか、「自分ではベストだと思ってアドバイスしら、裏で鬱陶しがられた」とか。なんで皆んなばっかり、良い思いしてるんだろう。
僕だって私だって、頑張ってるのに。そんな妬みみたいな感情を抱いてしまう自分すら、嫌になったりしますよね。
そんな時、
「話し方をすこーし意識して変えるだけで、人間関係が楽になるよ」
と、言われたら実践してみたいと思いません?
他の人より得したい!好かれたい!そんな人にオススメの本を紹介していきます。
- 最小の手間で印象をアップしたい人
- 人間関係が上手くいかないと感じる人
- 人としてもっと成長したい人
もくじ
今回紹介したいのはこちらの書籍です。書店でも並んでいるのを見たことがあるのではないでしょうか?
本書では44個の「話し方で損する人、得する人の特徴」が紹介されています。
この記事でわかること
書籍で紹介されているポイントから、特に筆者が「なるほど、実践してみたい!」と言う内容を紹介していきます。といっても、そのままお話しするわけにはいかないので、筆者の解釈も交えてお届けできたらなと思います。
筆者が、この本を読んで「得する人」ってどんな人?と考えた末、出た結論はこうです。
得する人 = 印象のいい人
「この人優しそうだな」とか「信頼できそうだ」と言う良い印象を与えられれば、自然と人が寄ってきます。この記事では「印象を良くするための方法」をテーマにしています。
また、書籍では「家族・友人編」と「飲み会・デート編」と「職場・ビジネス編」分類されています。そのまま紹介するのも良いですが、こんな観点からも紹介できるなぁと思い、下の2つに分類して紹介してみます!
- なるべく簡単に印象アップしたい人向け
- いい人間関係のために努力したい人向け
この本や記事を読んでいる方の中には、
「明日から気軽に意識できることを知りたい方」と、
「良好な人間関係ためにできることは何でもしたい方」の
2通りいらっしゃるんじゃないかな、と思っています。
ちなみに筆者は周りからの評価を気にしやすいので、後者です…。
どちらの方にも読みやすくまとめて見たので、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです!
少し「得する」話し方を意識するだけで人間関係が楽になるなら、それに越したことはないですよね。ここでは、ちょっとした意識改革で「得する人」になることができるポイントを紹介します。
まず、共感!アドバイスはその後。
特にプライベートで会話するときに気をつけたいのは「共感」です。
「ねぇ、聞いてよぉ〜」
と聞き手役を任されたとき、真面目な人ほど「この人の悩みを解決してあげないと!」と考えてしまいがちです。ところが、間髪入れずにアドバイスするのは、あまり印象が良くないかもしれません。
人が悩みを誰かに打ち明けるとき、実は心の中で「原因」も「解決策」も、わかっているケースが多いです。
ただ聞いてもらいたいだけ、受け入れてほしいだけの時が多々あります。なので、悩みを打ち明けられた時は、まず相手に共感してみましょう!
どうしたら「共感してるよ」って相手に伝わるんだろう?
一番簡単な共感の方法は「ミラーリング」です。
ミラーリングとは、心理学で言う同調現象のことで、親しい相手を自然と真似してしまうといったような現象です。裏を返すと、ミラーリングすることで相手に親近感を与えることができます。もちろんやり過ぎは禁物です!!
ミラーリングは簡単に実践できます。相手の気持ちや感情を繰り返してあげるだけで良いのです!
この前、上司に理不尽なことで怒られてしんどかったんだよね。
そんなことが…それは、しんどいね。
とてもシンプルな例ですが、これで十分「共感の気持ち」を示すことができます。全く同じ言葉を返すのはちょっと…と言う人は、少し表現を変えても良いですね。
上の「しんどかった」話であれば、「辛いね」とか「面倒だったね」といった、相手に寄り添う言葉をかけてあげると良いでしょう。
言い換える言葉が浮かばなかったら、こちらの記事で解釈の練習をしてみましょう。プレゼン用の記事ですが、言葉について真剣に考えることができます。
「超言葉術」から学ぶ、キャッチーな言葉を選ぶための「解釈」の練習でも内心全く共感してなかったら逆効果じゃない?
あなた自身が心の奥底で共感できていないと、声や雰囲気が相手に伝わってしまい、相手に「共感してないでしょ?」と悟られて逆に関係が悪くなるじゃないか…とも考えますよね。
しかし、そんな必要はありません。
あなた自身が共感していないと言うことは、何らかの意見やアドバイスが浮かんでいる証拠。きっとそれを言いたくてたまらない状態です。
そこを一旦、「グッと抑える」と言うのが、大切です!ビジネスなどでも、自分の意見を通したいときに「一度相手の意見を肯定」してから意見を伝えると、受け入れてもらいやすいです。
Yes, but話法やCER話法と言ったりします。(今時はYes, and話法と言うのもあるんですね…)
相手の意見を一度肯定(Yes)し、しかし(but)で切り返して伝える。
これにより、相手を完全否定することなく、自分の意見を言うことができる。
議論している相手に反論し、自分の意見を円滑に伝えるための話し方。
Cushion:反対を受け止める
Example:具体例を挙げる
Reason:理由を説明する
このように、ビジネスで取り入れられている方法でもあります。プライベートでも、印象良く話すためには「一度相手を受け入れる」を意識的に実践してみましょう。
まずは、相手の話を最後まで聞いて、受け入れよう
相手が鬱憤を一通り出し切れたら、「じゃあこう考えるのはどう?」と、優しくアドバイスしてあげてください。
何か言いたくてウズウズしていた貴方なら、きっと相手のためになる言葉をかけてあげられるはずです。
毒舌は「食べ過ぎ注意」?!
本書の中でこんな面白い表現がありました。
毒舌は言ってみれば「ジャンクフード」のようなもの。
【書籍】話し方で得する人 損する人
ジャンクフードといえば、ハンバーガーやカップラーメンなどの
「安いけど、栄養面が不安な食べ物」のことですよね。
毒舌もジャンクフードと同じだそうです。つまり、たくさん摂取すると、体に悪い。でもジャンクフードは美味しいじゃんって思った人は一旦そのことを忘れてください笑
もしかしたら、皆さんの身近に「毒舌を売りにしているサバサバ系」みたいな人種がいるかもしれません。本当に真っ当なことを言っている人もいれば、不満を言いたいだけの人もいますよね。
この「不満を言いたいだけの毒舌主義者」には要注意です。
「不満を言いたいだけの毒舌主義者」から逃げろ
彼ら彼女らは、たくさんの「毒舌」を浴びせてきます。それを我慢して聞く必要はありません。うまく受け流していきましょう。可能であれば距離をおいた方がいいですね。
「毒舌」を発する側は、スッキリするでしょうが、
「毒舌」を受け取る側は、モヤモヤが溜まり精神衛生上の問題が発生します。
もし仮に、貴方が「毒舌キャラ」で通っているなら、一度だけ、本当に一度でいいから「不満を言いたいだけの毒舌主義者」になっていないか真剣に考えてみてください。
その毒舌を止めるだけで、印象が良くなって得するかも?
「類は友を呼ぶ」は本当
似た人は自然と集まるという意味の「類は友を呼ぶ」ですが、確かに仲のいい友達って自分と似た雰囲気の人がいいのではないでしょうか?
これをテクニックとして使うと一気に「得する人」になれる可能性があるんです。「得する人」とは「印象のいい人」と定義しましたよね。
もし、貴方の周りが印象の良い人でいっぱいだったらどうでしょうか?
もれなく貴方自身も「印象の良い人」と思われそうですよね!では、「印象の良い人」を引き寄せるにはどうすればいいか。一番シンプルで簡単なのは「いつでも笑顔でいること」です。
どんな時でも笑顔だな、という印象を与えていると、笑顔が好きな人たちが寄ってきます。笑顔な人たちに囲まれると、ポジティブな気持ちが高まり、笑顔になれます。
その笑顔集団に、さらに笑顔が好きな人たちが参入する…と「印象アップの無限ループ」が起こります。もちろん、すぐ効果が出るとは限りませんが、長期的にみればきっとプラスの影響を与えてくます。
ぜひ、明日から笑顔でいる習慣をつけましょう。マスクをしていても、目の雰囲気や話し方で笑顔が伝わるはずです。
一日中笑顔って…ちょっと不気味じゃない?
四六時中、笑顔なのはちょっと違和感がある…という人は、ニュートラルな気持ちの時だけ笑顔に変えてみましょう。つまり、真顔を笑顔にするということです。
「真顔」を「笑顔」にする
緊張していたり、嫌なことがあった時に無理やり笑顔でいるのはシンドイですし、周りから見ても違和感を感じます。
何より、人間味のある人(=喜怒哀楽がはっきりしている人)の方が寄り添ってもらいやすいので、感情を殺して笑う必要はありません。ポケーっとしてる時に笑顔であるように意識してみましょう!
人の名前を大切にする
どんなに自分の名前が好きだろうが嫌いだろうが、間違われるとムッとしちゃうことありませんか?名前というのは、その人を表す一番の言葉ですよね。
名前を間違えるということは、人違いをしているということです。
「あぁ僕のことか、ってわかれば良くない?」
この考えは捨てた方がいいです。筆者も大雑把なので、論文の出典などを書くときにミスばっかりで教授に怒られていましたが、
名前を間違えるということはめちゃくちゃ失礼です。大勢の前で誰かを紹介するときに、名前を間違えたとしましょう。
一番恥ずかしいのは、間違えられた本人です。貴方ではありません。
それでも間違えてしまったら、しっかり謝ってください。
あ!熱が入り過ぎてしまった!!
それくらい名前は重要なのですが、裏を返すと好印象への鍵になります。人は自分の名前を呼んでもらえると親近感が湧くんです。
会話の中で相手の名前を呼ぼう
心理学では、カクテルパーティ効果というみたいですね。
パーティーのような騒がしい場所でも、自分に関係のある言葉(名前や関心事)を聞き取れるという効果で、聴覚の集中力がグッと上がるというものです。
2人で会話していると、相手の名前を主語にしなくても伝わるケースがほとんどです。しかし、「相手の名前を呼ぶこと」を意識するだけで、相手は親近感を感じ、こちらの話にしっかり耳を傾けてくれます。
どんな場面でも、相手の名前を呼ぶように意識してみましょう!
噂話は信頼を壊す原因に
噂話って楽しいですよね。公になってない秘密を知っちゃった!と、心地よい背徳感を得られます。しかし、その「噂話」もしかすると貴方の信用を落とす要因になるかも。
特にビジネスの場においては、根拠のない情報は無意味なんです。
根拠ない話に踊らされ、自分で事実確認をする事なく勝手に決めつけて噂を広めるとどうなるでしょう?
その噂が「真実」であれば、「やっぱりね!」で終わることができますが、
もし、「虚構」だったらどうでしょう。貴方は「ただの噂好き」から「嘘つき」に昇進です。印象、悪いですよね…。
聞いたことを右から左に流しただけじゃん
こう思う気持ちもわかりますが、事実確認を怠ったことで、誰か得しましたか?きっとしてないはず。この「魔の噂話」を避けるために、「わからない」と言えるようになりましょう。
確信がないなら「わからない」と言おう
「〇〇らしいよ、どう思う?」と噂話をふられても、自分の中に確信がないのであれば、「うーん、私はわからないな。」と返しましょう。
わからないことは、悪いことではありません。むしろ、わからないことが「わかっている」だけ偉いんです。
一番良くないのは、わからないことをわからないままに無鉄砲に行動してしまうことなんです。
さて、明日から実践できそうなものは一つでもあったでしょうか?少しの意識改革で印象アップが望めそうですよね!
さて、次からはいよいよ「少し努力が必要」な印象アップ方法になります。「前半だけで十分かな」という方は、離脱していただいでも大丈夫です。
もし、また、人間関係がうまくいかない…なんてことがあったら、こちらの記事に遊びにきてくださいね。
より詳しく、よりたくさんの印象アップの方法をストックしておきたい、という方は、ぜひ本書も読んでみてください。
では、ここからは「努力で人間関係を解決できるならぜひ試したい」という方向けの印象アップ法をお伝えしていきます。
ご自分の精神がすり減らない程度に、実践して見てくださいね。ここで一度、「得する人」とはどんな人だったか、思い出して見ましょう!
得する人 = 印象のいい人
「得する人」とは「印象のいい人」でしたよね。これは「ゴマを擦りまくろう!」と言ってるのではありません。
1人の人間として、第一印象もその後の印象も「良い状態」でいられるような習慣をつけてみよう!という提案です。
話は「まとめる」よりも「広げる」
相手の話が長かったり、情報が多かったりすると「つまりこういう事だよね?」とまとめたくなりますよね。筆者は忘れっぽいので、いちいち要約しないと頭が整理されず、よくやってしまいます。
話を「まとめる」のは自体は「あなたの話をこう理解したよ」を伝えられるのでいい事です。しかし、問題はその後。
「長ったらしい話をまとめってやったぜ」と満足感に浸っていませんか?筆者はたまに浸っています。反省反省。
自分がどれだけ満足していても、話し手は何も満足していません。気持ちを込めて紡いだ言葉たちを端折られてむしろ悲しいかもしれません。
会話の共感ポイントとキーマンを見つけよう
人の話を聞くときは、そこから話を「広げる」ことを意識して話してみましょう。広げ方がわからなければ、以下を意識して話を聞いてみます。
- 相手が望む「共感ポイント」はどこ?
- 話の「キーマン」は誰?
まずは、「共感ポイント」です。
嬉しいのか、悲しいのか、楽しいのか、怒っているのか。相手はどんな感情を共有したくて話しているんでしょうか?話し手の表情や声色、文脈はから判断してみましょう。
それから「キーマン」を探すということです。
会話の種類は様々です。ある人について話していたり、学校について話していたり、会社について話していたり…と。その中には必ず関わっている「誰か」がいるはずです。
その人が上司なのか教授なのか友達なのかわかりませんが、キーマンを見つけて深掘りしていくと、話を広げることができます。
その「誰か」に関する話から、新たなエピソードトークにつながるかもしれません。そこまで話を聞き出せれば、相手は「この人は私の話をよく聞いてくれるなぁ」を好印象を抱いてくれます。
慣れるまでは難しいですが、意識しているうちに「あたりまえ」になってきます。なので、まずは1ヶ月、実践してみるのはいかがでしょうか?
褒められたら話を広げるチャンス
褒められたとき、どんな対応をしていますか?
一番避けた方が良いのは「謙遜」です。日本という地に生まれ落ちると、謎に「謙遜=美徳」となりがちですよね。
しかし、お世辞でも褒めてくれた人を真っ向から否定してしまってるんです!
褒めてもらえたら、さわやかに「ありがとうございます!」と返しましょう。それだけで、印象アップ間違いなしです!
ところが「得する人」は、ここで終わりません。
褒め言葉を「受け入れて、広げて、褒め返す」
褒められたことから、話を広げるのです。
髪型を褒められたら、美容室の話をしてみても良いですし、服を褒められたらファッションの話をしても良いかも。人間性について褒めてもらったら、尊敬している先輩について話題に出すのも良いですよね。
最終的に、相手が嬉しくなるような所に会話が着地できれば満点です。
褒められたら褒め返す、倍返しです!
この方法を何度も実践していけば、「この人と話すと嬉しい気持ちになるんだよね」と印象を持ってもらえ、優しくしてもらえたり、助けてくれる人が集まってくるはずです。
相手を否定せず、話を広げて、最後に相手を褒める。
このスリーステップ、日常会話でできるようになっていきたいですね!
自分の事のように相手の悩みと向き合う
人から、悩み事を告げられたときに、どこか他人事になっていないでしょうか?当たり前ですよね、他人ですもん。しかし、相手の悩みを自分の悩みのように考えられる人は印象がいいです。
と言っても同じシチュエーションに遭遇していないと自分事化が難しいですよね。
筆者も、高校生の時から「人の悩みの自分事化」に挑戦していたのですが、具体的にどうしたらいいん?といつも思っていました。でもある日、「こういうことか!!」と気づいたんです。
それは部活後の着替えをしているときの事でした。友人が小さなピンを散らかった部室のどこかに落としてしまったんです。
気に入ってるものらしく、とても焦っていました。他人であれば、「新しいの買ったら?」とか「そのうち出てくるやろ」とかで済ましてしまいそうですよね。
ところが、この時私は「今が自分事化の時だ!!!」とビビッときたのです。
自分の大切なものが無くなってしまったら、どう探すだろう?見つかったらどう思うだろう?自分のことのように考えやすい事件だったわけですね。
その件だけのお陰ではないですが、その友人とは今でもすっごく仲良しです。
ふむふむ。つまりどういうこと?
相手の話を自分事化して考えるには、貴方自身が「自分の身に起こったら」と想像できる必要があります。
相手の状況を理解して、初めて自分事化できる
でも、明確な状況もわからないのに、想像するのは難しいですよね。そのために、まずは相手の話をしっかり聞いて状況を把握する必要があるんです。
友人が悩みを打ち明けてくれたとしたら、こんなことを確認して見ましょう。
- 慢性的なのか一時的なものか
- 過去の経験に関係しているのか
- 周りに助けてくれる人はいるのか
- その悩みに対してどれだけ強い想いがあるか
- 強い想いがある理由はなんなのか
3つ目の「強い想い」というのは、さっきの例でいうと「無くした物がどれだけ大切か」ということですね。
また、4つ目なら「無くした物がどうして大切な物なのか」ということです。ここまで理解できれば、自分事化も簡単になりますよね。
まずは「大切にしたい人たち」の大切にしていることを知ってみましょう。
最後まで読んでくださった貴方は、きっと真面目でひたむきに努力できるタイプの人だと思います。
今回は、「【書籍紹介】話し方を少し工夫するだけで印象アップ!得する人になれる方法を紹介」というタイトルで「話し方で得する人損する人」という書籍を紹介させていただきました。
記事では、本書の内容と筆者の考えの境目が分かりにくくなっています…。もし、記事を読んで「なるほどなもっと知りたいな」と思っていただけたら実際に本書を読んでみてくださいね!
それでは今回のポイントをまとめておきましょう!
基本話は最後まで聞いて、受け入れる
基本毒舌主義者から逃げよう
基本「真顔」を「笑顔」に
基本会話の中で相手の名前を呼ぶ
基本噂話は信用を無くす要因になる
応用共感ポイントとキーマンを探ろう
応用褒められたら会話を広げるチャンス
応用相手の悩みを自分事化して考える