書籍「心をつかむ超言葉術」から学ぶ!心に響く企画と提案の方法

超言葉術

今回は、コピーライターの阿部広太郎さんが執筆された

【コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ 超言葉術】

を紹介しながら言葉の大切さと企画の作り方について筆者の意見と共にお伝えさせていただきます。

「つかむ」が「掴む」でないあたり、もう既に好きです。

以下、こちらの書籍を「超言葉術」もしくは「本書」と表記します。

こんな人にオススメ

・「心をつかむ超言葉術」購入を検討中の人

・コピーライターに興味がある人

・企画力をつけたい人

超言葉術で学べること

学べること

今回は、超言葉術から下の2つに重点を置いて紹介します!

  1. 成功に近づく言葉の捉え方
  2. 心に響く「企画」の方法

書籍としては、前半80%が①の内容、後半20%が②の内容となっています。

では、さっそく「言葉」の世界へ飛び込んでみましょう!

「言葉」の大切さ

言葉の大切さ

本書で特に心に残っているのはこちらの小見出し。

「伝わる」とは「思い出せる」

コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ 超言葉術

自分の想いを伝えるとき「自己満足になっていないか」は、とても大事なチェックポイントですよね。

では、どのレベルまで伝われば自己満足の領域を脱出できるか

答えは先ほどの見出しにあります。

あなたのプレゼンが終わったあと、相手がお家に帰って寝る前に

「今日はこんな話をしていたなぁ」

と自然に思い出されるのが理想です。

人の忘却速度はすごいです。

筆者はお風呂で2回髪を洗ってしまうくらい、すぐ忘れます。

そんな中で「思い出してもらえる」というのは、とてもすごいこと

今後、人に伝えるときはあとで思い出してもらえるか」を意識してみると良いかもしれませんね!

固定観念は敵だ!

固定観念は敵

本書で「はっ」とさせられたのが

「手話もコピーになる」

というエピソードです。

本書の著者である阿部氏が「ダイヤログ・イン・サイレンス」というイベントの広告を担当された時のこと。

会場は音のない空間ということもあり「言葉を使わない(使ってはいけない)」という先入観の中、

「手話も言葉ですよ」

というひと言に、阿部氏がショックを受けたというエピソードです。

筆者も読んでいて「ドキッ」としました。

音や文字に縛られない「言葉」って実はたくさんあるんだと。

手話やボディーランゲージに始まり、モールス信号やアイコンタクトだって言葉の代わりになれちゃう。

同じ環境に居続けると「こういうものだ」という先入観が植わってしまいます。

「言葉=文字」のような固定観念に縛られないためにも、新たなコミュニティーに入るのが大事

気になるセミナーに参加してみてもいいし、SNSで絡んだことのない世界の人をフォローしてみてもいい。

常に「新しい風」を取り入れることで、思考の酸欠を防げるかもしれません。

そんなことを考えさせられる内容でした!

言葉に敏感なのは成功への近道かも?!

成功への近道

ヒミ*オカジマさんをご存じでしょうか?

筆者はお恥ずかしながら知らなかったのですが、アメリカで明太子を流行らせたカリスマの方です。

彼のTEDトークの中で

言葉と現象、どちらが先か?

という問題を話題として出しています。

にわとりが先か、卵が先か、みたいな話ですね。

現象と言葉

開高健さんによると、

人は名前をつけたことで理解でき行動がわかり克服できようになった

というのです。

たとえば、牙と立髪のある凶暴な四つ脚の獣を

「ライオン」

と名付けたことで、人々は共通認識をもつ事ができ、対策をとる事ができるようになったわけですね!

「言葉と現象、どっちが先か問題」の結論…

筆者は「モノによる」と思っています。

あさまる
あさまる

えぇ…結論になってなくない?!

と、思われるかもしれません。

最初に「現象→言葉」が起こり、

「名前をつけるとQoL爆上がりするやん!」と感じた昔の人々が、

次第に言葉を操るようになり、

「言葉→現象」で、自分の思うままにプロモーションを行うようになったのではないかと思うのです。

なので、言葉によっては「現象→言葉」なものもあれば、「言葉→現象」というものも存在する、と考察します。

あなたはどう考えるでしょうか?(突然の無茶振り笑)

筆者が伝えたいのは「答えを人に委ねない」ということ。

自分で考えて、自分なりの答えを出すことが大切ですね!

ただ、言葉について真剣に向き合わなければと思う一方、

話すたびに言葉を選んでいたら、大変だなとも思ってしまう…。

なので、自分のペースで「言葉」と向き合っていければ十分だと思います。

句読点の効果的な使い方とは?

句読点

タイトルを見て「句読点の使い方って何ww」と思いませんでしたでしょうか?

読みやすいように点を打つ句読点。

絶対ココに打て!という決まりはないですよね。

しかし、コピーライターは句読点をとても効果的に使っています

なんだか気になりますよね。

私たち一般人が気を付けるとしたら、意味が変わらないように…くらいですよね。

例えば下の二つの文…

例文 ①

赤い鼻をしたトナカイと、サンタが街にやってくる

例文 ②

赤い鼻をしたトナカイとサンタが、街にやってくる

例文①では鼻が赤いのはトナカイだけですが、例文②ではトナカイもサンタも鼻が赤いように読めます。

気にすると言ったらこれくらいですよね。

では、このキャッチコピーを見てみましょう!

「しゃっくりが止まら、ないんだ」

コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ 超言葉術
あさまる
あさまる

「しゃっくり」が伝わってくる…!!

著者の阿部さんいわく、句読点は「息継ぎのタイミング」を共有するもの

句読点は文を読みやすくするためだけではないんだと、すごく感じますよね。

筆者も句読点の打ち方でこんなにも情景が伝わるんだと驚きました…!!

コピーライターではなくても、句読点を「ただの点」ではなく、「息継ぎの合図」として使っていきたくなりますね!

仕事に使えるアイデア

仕事に使えるアイデア

ここからは、そのまま仕事に使えそうなお話をまとめていきましょう!

ビジネスマンを続ける上で「企画」は切っても切り離せないものですよね。

筆者自身も、社会人になったらたくさん企画するぞぉ〜と思いつつ、

あさまる
あさまる

企画書ってどう書くの?

と、漠然と思っていました。

その疑問が今回の書籍を読むことで、解決されたのです!

今回は、超言葉術の中から今すぐ実践できそうな考え方や行動を3つ紹介します

では、さっそくみていきましょう!

無理に「自分の色」を出さなくていい

自分の色

仕事でクリエイティビティを求められると「自分のカラーを出さなくては」と考えますよね。

しかし社会に染まっていくにつれて、「やりたい!」から「仕方なくやる」に変わってしまうことも…。

義務感に追われてしまうと仕事と向き合うことが辛くなってしまいますよね。

そんなとき、本書のこの言葉を思い出してください。

染まって、染まって、そしたら染め返すのだ。

コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ 超言葉術

阿部氏は「新人のうちは自分の色を出そうと思っても上手くいかないことの方が多い」と語っています。

かといって、私たちは心のどこかで「自分にしかできないことがやりたい」と常に思っていますよね。

誰でもできるなら、あなたじゃなくてもいいんですから…。

でも力の入れすぎは禁物。

新人のうちは「自分色を出すぞ!!」という気持ちを忘れずに、まずはしっかり吸収していくことが大切ということですね!

そして、しっかり染まって基盤ができてから、うちに秘めていた自分のカラーをドンドン出していきましょう!

企画を習慣化して発信力をつけよう

発信力

あなたは、Twitterなどで自分の活動を伝えるアカウントを持っているでしょうか?

持っていたとしたら、呟く内容に困ってはいませんか?

正直筆者は、ツイートをサボってしまうことも多々あります…反省、反省。

そんなとき、超言葉術では素敵なアイデアを教えてくれています。

それは、

自分でハッシュタグを作って、勝手に企画を行う

というものです。

本書の筆者である阿部氏は「#広告空論」で、気になった広告をツイートしているんだとか。

広告を感想と共にツイートする習慣をつけることで、広告に対して更に敏感になります。

言わずもがな、ツイートも継続して続けることもできますよね。

つまり、「自分の得意分野」×「オリジナルハッシュタグ」で、簡単に企画ができてしまうんです!

1日ひとつ、あなたの得意分野に関する物事に対してオリジナルの#をつけて投稿してみるのはどうでしょう?

ちなみに筆者も近々やりたいなぁと考えています!

効果的な企画のしかた

効果的 企画

Twitterで個人的に企画する方法はわかった。

でも、知りたいのは「採用につながる」企画の仕方だ!という、あなた。

安心してください。超言葉術には例付きで企画書が紹介されています。

筆者が驚いたのはその「形式」です。

本書では、このように表現しています。

企画書はラブレターだ

コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ 超言葉術
あさまる
あさまる

なるほどぉぉぉ?!

確かに、企画書とは自分の思いを相手に伝えるためのもの

ラブレターという言い換えはしっくりきますね。

実際に阿部氏が例に出している甘太郎さんへの企画書はまさにラブレターそのものでした。

9枚にまとめられた企画書はこんな構成になっていました。

レター 企画書
  1. 表紙(企画の要約タイトル)
  2. 企画を思い立ったきっかけ
  3. 企画に対する想い
  4. 企画概要(少し詳しく)
  5. ポスターの一例(特大サイズ)
  6. さらなる提案
  7. ポスターの別案 9種類
  8. SNSのデザインも提案
  9. 想い(2回目)と締めの言葉

この9枚の企画書をFacebookで送ったんだとか。

特にこの企画書の②と③は本当に手紙のように書かれていました

筆者自身、企画書にはテンプレートがあって、空欄に記入していくものを想像していたので、ラブレターのような企画書は目からウロコ…。

もしかしたら、会社によっては企画書のテンプレートがあるかもしれません。

しかし、形式にとらわれなくても企画書は作れる!ということを本書で気づかされました。

ルールに縛られすぎず、企画に向き合っていきたいですね。

筆者は仕事を始める前から既に固定観念に縛られていて先行き不安です…これからも書籍で学ばなければ、ですね!

本書では、他にも「企画書の基本形」「いい企画書をつくる5つのステップ」などが紹介されています!

もっと読みたい!という方は、ぜひ本書をお手に取ってみてくださいね。

さいごに

今回は、書籍【コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ 超言葉術】を紹介していきました。

本記事で扱ったのは本書のほんの一部分です。にも関わらず、「なるほどぉ!」と感じる部分が多かったのではないでしょうか?本書を読みながら、どの部分をピックアップしようか大変悩んでしまいました。

他のコピーライターさんが書かれた書籍も紹介しているので、ぜひこちらの記事も読んでみてくださいね。

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