この記事では、筆者が国際学会で感じた【英語】に対する認識の変化をまとめたいと思います!
英語でのプレゼンを控えている方や、「将来は国際学会に出て発表してみたい!」という方が、同じような失敗や不安を抱かなくても良いように、今回学んだことをまとめました。
こんな人にオススメ
・英語の発表を控えている人
・将来、国際学会で発表したい人
・英語でディスカッションをできるようになりたい人
英語のプレゼンが迫っていて、直前対策の方法が知りたい!という方は、こちらの記事がオススメです。
【英語が苦手な方向け】国際学会に向けた発表準備と練習もくじ
筆者はそんなに英語が得意ではなく、院試で面接官に「TOEICの点数が低いけど研究に支障ない?」と質問されるレベルでした。
修士2年で初めて経験する国際会議に向けて、せっせと発表練習をしていたのです。
ただ、準備してもしきれないのが「質問対策」。予想外の出来事に弱い私にとって、質疑応答は恐怖の時間です…しかも英語…。
指導教員に準備を手伝って頂きましたが、それでも不安。先日の国際学会は3日編成で、1日目に研究室の先輩が発表予定でした。
雰囲気を感じるためにも、先輩の発表を拝聴したのですが…
質問者から発せられるヨーロッパ系訛りかつスピーディーな英語に筆者は硬直しました…。
は、早口すぎる!!ってか、これ英語??
これは、やばすぎる…ということで、焦ってYouTubeで「英語 リスニング」と検索し、付け焼き刃の勉強。
「あと2日しかないけど、あと2日だけでも勉強しとこう…」と、めちゃくちゃ焦っていました。
そもそもスタンスが低レベルだった…
筆者は「どんな質問がくるか」ではなく、「質問が聞き取れなかったらどうしよう」と焦っていました。
しかし、他の参加者はどうでしょう?
質疑応答のときに、質問の意図を聞き返す人はいても、英語が聞き取れない人なんて1人もいませんでした。
たとえ、特有の訛りがあろうがなかろうが、聞き取れなくて焦る人はいなかったんです。
聞けて当たり前、話せて当たり前、の世界なんだなと強く感じました。同時に、自分の悩みは低次元だと気付いたんです。
もちろん、日本語は文法的に英語やその他の言語とかけ離れているため、定着が遅いのは仕方ない…。しかし、英語はコミュニケーションツールです。
英語は能力ではなく、道具なのです。TOEICが満点だろうが、外国の方とコミュニケーションが取れなければ、意味がないんだと実感しました。
この記事で学べること
初の国際会議で受けた衝撃を踏まえて、英語というコミュニケーションの道具を使いこなす施策を考えました。
英語が苦手だけど、挑戦したいという方、また筆者自身もこれから取り組んでいこうと思っていることをまとめておきます。
結論から言うと、一番大切なのはリスニング力です。なぜなら、スピーキングはカタコトでも割と伝わるから。
日本語を勉強している外人さんに出くわすと、助詞が抜けてたりしますよね。それでも言いたいことは、大体わかる。
ネイティブの人なら、単語の羅列でもなんとなく意味を察してくれるんです。それに加えて、日本の教育は文法メインですよね。
落ち着いて考えれば伝わる英語が話せるはずなんです。なので、この記事では「リスニング力を上げるためにやるべきこと」に重点を置いていきたいと思います。
リスニング力の5ステップ とは?
英検3級レベルの英語が分かるかどうか
大学受験の共通試験レベルの英語が聞けるか
ビジネス英語での言い換えやスピーディーな会話についていけるか
プレゼンターの専門領域について理解できるか
英語圏を母国としない人が話した英語を理解できるか
筆者の独断と偏見で、この5つのステップがあると思っています。
注目して欲しいのはSTEP.5です。
綺麗な発音のアメリカ英語やイギリス英語をなんとか聞ける程度では、コミュニケーションが取れないんです。
英語は道具。母国語の違う人と話すためのツールです。例えば、コンピュータサイエンス系であればインド系の方が多かったりします。
インド系の方はインド訛りの英語を話すので、彼ら彼女らと対等に話すには、やはり相応のリスニング力が必要なわけですね。
つまり、STEP.5が英語勉強の1つのゴールというわけです。
なお大学生以上の方を想定して、STEP.3からお話ししていきます!
STEP. 3:TOEICレベルの英語が聞ける
大学生になってから受ける英語のテストといえば、TOEICです。TOEICでは、アメリカ系・カナダ系・イギリス系・オーストラリア系・ニュージーランド系の英語が使われています。
高校までで、おそらくアメリカ英語を聞く機会が多いと思うので、この英語聞き取りにくい…というのは、アメリカ系統以外の英語かもしれません。
しかし、訛りが強いわけではないので、筆者の様な凡人であれば、系統の違いは殆どわからないです。
つまり、スタンダードな英語。どちらかと言えば聞き取りやすいハズということですね。
まずは、TOEICのリスニングテストで8割取れるくらいのリスニング力をつけていきましょう!
(もしかすると著作権違反かもしれませんが)YouTubeにTOEICの音声が転がっています。
「TOEIC リスニング」と検索すると、色々出てくるので、まずはリスニング & ディクテーションを毎日繰り返して、聞き取れるようになりましょう。
TOEICに出てくる様な、スタンダード英語が聞こえるようになってくれば、次のレベルに進めます。TOEIC自体の点数も上げることができて、一石二鳥ですね!
STEP. 4:TED Talksが聞ける
TEDは、ある専門分野に精通した人がプレゼンテーションを行っているものです。
専門用語や、受験勉強などでは習わないような単語も出てくるので、聞き取りづらい内容もあります。
TEDは無料で視聴することができる!
先程も申し上げた通りYouTubeやアプリからアーカイブをみることができるので、何度でも無料でリスニングが可能です。
アプリからトークの英語字幕を表示することもできます。
また、全てのプレゼンテーションではないですが、日本語の翻訳がついているものもあります。
英語で話を聞いた後に、日本語で理解度を確認できる訳なんですね!
TED Education は、可愛らしいイラストと共にタメになる話を聞ける!
さらに、TED Education は、可愛らしいイラストと共にタメになる話を聞くことができ、日本語の翻訳も表示可能なため、オススメです。
知識を学びながら、英語のリスニング練習にもなるというのがTEDと魅力です!しかも無料!使わない手はないですね。
筆者の場合、STEP. 3が怪しいうちから、TEDに手を出して、聞けているつもりになっていたのですが、実際あまり理解できていませんでした…。
やはり自分の能力に応じた勉強をすべきですね…。
STEP. 5:非ネイティブスピーカーの英語が聞ける
STEP. 4をクリアできればあとは実践あるのみです。
国際学会に参加してみて、非ネイティブスピーカーの英語が聞こえるか試しても良いですし、
外国の映画を英語だけで聞いてみるのも良いかもしれません。
あとは、話す力を伸ばしていくだけです!
何を言ってるか分かるぞ…!!答えたい!喋りたい!
相手の英語は大体聞けるようになるはずなので、ここまで仕上げて置いて、学会なりなんなりに参加しましょう!
本当であれば、筆者も先日の学会までに、ここまでやっておくべきだったのですが、
STEP. 3で止まっておりました…。
毎日1時間でも英語を聞く習慣をつけて、耳を慣らしていきましょう!
今回は「初めて国際学会で感じた【英語学習のゴール】~日本人の私は勘違いしていました」という内容を書いていきました。
英語はコミュニケーションのツールなので、国際会議に参加するなら、聞けて当然。
なので、英語苦手だけど、挑戦したい!という方は、まずリスニング能力をしっかり上げていきましょう。
・英語はコミュニケーションの道具
・使えて当然!という意識をもつ
・一番大事なのはリスニング
・非ネイティブスピーカーの英語を聞けるようになろう!
本文ではより具体的な勉強方法を紹介しているので、忘れてしまったら見返してみてくださいね。
日本人(自分含めて)が1人でも英語を克服できますように。