真面目にスライドを作っていると、ノッペリした雰囲気になってしまうことはありませんか?
たくさんの情報をスライドに盛り込もうとすると、文字だらけのスライドになって見にくくなってしまいます。
伝えたいことを端的にかつ効果的に伝えるには、情報を上手に分類することが大切です。
もくじ
生の情報をそのまま出すよりも、しっかり整理して分類して出した方が見やすいですよね。
見やすいってだけよね?
しかーし、それだけではありません!!
なんと、「分類」には心理学的なメリットがあるんです!!
実は身近な「 分類 」
プレゼンを作るときに「分類しましょう!」と言われたら、堅苦しく感じますよね。
普段やったことがない人なら尚更です。
ところが、私たちは既に「分類の中」で生きているんです。
こちらの記事では、本記事と伝えたいことは違いますが「確かに世の中、分類ばっかりだな」と感じるのではないでしょうか。
例えば、性別・人種を始めとして、生物の哺乳類とか両生類なんてのも分類の一つですよね。
「分類」というのは、人間の性分です。
膨大な情報を整理しないと把握しきれない、把握できないと人間は不安を感じてしまうんです。
つまり、裏を返すと
「聞き手を安心させるには情報を分類して届けることが重要」
ということですね!
情報を分類して提供すると、受け手は安心して理解できる
分類すれば見通しも良くなりますし、相手に伝わりやすくなります。
今回の記事では、入り組んだ話を「図」で分類するための方法を紹介しています。
スライドに入れるだけで、一段とわかりやすくなるので、ぜひ実践して見てくださいね!
2つの軸で分類するのは定番ですね!
東進の林修先生もオススメしている方法で、とても分かりやすい分類です。
上の例では「sumika」というバンドの曲を例に分類してみました。(筆者の趣味ですみません)
想像しにくければ、みなさんのお好きなアーティストで想像して見てください♪
ヨコ軸は「曲調」が「ロック系」か「オシャレ系」か
タテ軸は「歌詞」が「ポジティブ」な内容か「ネガティブ」な内容か
で分類しました。
この方法で分類を続けると「sumika」というバンドは「オシャレ × ポジティブ」な曲が多くなるんですね。
すると、聞き手に「sumikaというバンドはオシャレポジティブで有名なバンドです」と伝えることができます。
また、コアだと主張したいファン(私)であれば、
王道ではない「ネガティブ × オシャレ」が好きだ!!
と主張することで、自分のコア感を表現できます笑
では、この分類方法を実践するときに、注意するポイントをまとめておきましょう!
少し理系チックな小難しいことも書いているので、「分類方法だけ知りたい!」という方は読み飛ばしてOKです。
・タテ軸とヨコ軸は無関係なものを選ぶ
・たくさん配置するなら、定量的に!
タテ軸とヨコ軸を決めるときの注意
ヨコ軸とタテ軸は「直交する概念」だと、良い分類ができます。
「直交する概念」ってなんだ??
直交と聞くと、数学の授業で聞いたような聞いてないような?
2次元で表すとき、タテとヨコは別の次元です。
つまり、直交する概念=別次元のジャンルということですね!
では、音楽を分類すると考えたときの失敗例を見てみましょう。
タテ軸:曲全体の雰囲気(穏やか ⇄ 激しい)
ヨコ軸:曲調(ロック ⇄ オシャレ)
上のタテ軸とヨコ軸が「直交していない」というのを感じ取れますでしょうか?
ロックな曲(ヨコ軸)であるほど、激しい雰囲気の曲(タテ軸)になりそうですよね。
つまり、同じ次元(ジャンル)を軸にしてしまっています。
軸を決めるときは、できるだけ「関連のない概念」を2つ選ぶようにしてみると良いかもしれませんね。
配置するときの注意
似たようなコンテンツを配置するときに、定量的な指標を使いましょう!
例えば、上の例ではタテ軸とヨコ軸のそれぞれについて、下のように考えてみました。
タテ軸は「歌詞がポジティブか」なので、「歌詞中のポジティブワードの数」
ヨコ軸は「曲調のテンポ」なので、「BPM(一分間の拍数)」
と考えて数値で判断して配置しました。
つまり、「定量的に考える」とは「数値で置き換えて考える」ということですね!
さらに言うと、その数値の根拠もあると良いですね。
定量的に示す = 数値で表す
軸の設定と定量的な配置を心がけて、素敵な2軸分類をしちゃいましょう!
会社の組織図でよく使われるのがツリー構造。
パソコン内のデータ管理もツリー構造で考えられているので、システム開発などに携わる人は馴染み深いかもしれません。
枝が分かれて伸びている木のように分類されているのが特徴です。
ツリー構造のメリットは「所属が分かりやすい」と言うことです。
知らない言葉があっても、一つ上の分類を見れば芋づる式に想像できますよね!
また、スライド作りの観点から見ると、タテ方向にもヨコ方向にも伸ばせるので、レイアウトしやすいのも特徴です。
ツリー構造の分類をするときのポイントも確認しておきましょう!
・同じ深さの分類はスケールを揃える
・分類しすぎない
同じ深さの分類はスケールを揃える
ツリー構造の分類で一番気を付けておきたいのが「スケールを揃える」と言うこと。
スケールが揃っていない分類とはこんな感じです。
分類のスケールが揃っていないと、細かい分類でつまづいたり、横幅が異様に増えてしまいます。
図の例のように、「お酒とお茶って対になるのかな?」と違和感を与えてしまう可能性もあります。
分類の規模を深さごとに揃えておきましょう。
規模を揃えるのが難しいと感じたら「〇〇以外」と考えてみましょう。
例えば「お酒」と対になる分類を考えるとき、「お酒以外のものを総称してなんて言う?」と考えるのです。
そうすれば、もれなく分類をすることが可能になります!
分類しすぎない
「所属が分かりやすい」と言うのが、ツリー構造の利点でしたが、分類が深くなりすぎると複雑になっていきます。
ちょうど樹木をイメージすると分かりやすいです。
小さい木なら、枝の一本一本まで追うことができますが、樹齢100年の大樹だと細部まで見きれませんよね。
伝えたいことに焦点をおいてツリー構造の分類をしてみましょう。
最後に紹介するのはN角形での分類方法です。
およそ、三角形から六角形までで表現することが多いですね。
こちらもツリー構造と同様、複雑すぎると分かりにくくなってしまうためです。
テーマを構成する要素を端的に示すことが可能です!(図の場合は「信号機」がテーマ)
図をグループ化して、スライドの隅に置いてみましょう。
すると、話し手が詳細の説明をしているときでも、聞き手は分類の全体像を確認できます。
正N角形を使った分類をするときのポイントもまとめておきましょう。
・四角形以上の時は配置に気を付ける
・できるだけシンプルにしよう
四角形以上の時は配置に気を付ける
三角形であれば、全ての要素がつながっているので問題ありません。
気にするとしたら、一番上にくる要素を一番重要なものにする、と言うことぐらいです。
ですが、四角形や五角形になると、線で直接繋がらない要素が出てきますよね。
なので、できるだけ関連性の高い要素を近接して配置するようにしましょう!
全部をつなげたい場合は「スター構造」にしても良いかもしれません。
できるだけシンプルに
最初に説明した通り、最大で六角形までに抑えましょう。
たくさん要素を説明しようとしても、返って複雑になってしまうので、できるだけシンプルなのが良いです。
そもそも、分類して情報を整理するはずが、余計カオスになってしまったら意味がないですよね。
この2点を抑えて正N角形の分類を実践してみてくださいね!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
今回は「【図表の描き方】ロジカルで分かりやすい「 分類 」の方法を3つ紹介」という内容でまとめていきました。
次のプレゼンで使ってみたい分類はあったでしょうか?
ロジカルに説明できるような分類のポイントも紹介したので、忘れてしまったら是非見返してみてくださいね!
また、より素敵な資料をデザインするために、アイソメトリックを使った図の作り方もこちらの記事で紹介しているので、よかったら読んでみてくださいね。
【ツール紹介】初心者でも簡単オシャレなアイソメトリックが作れる isoflat の使い方とレビューでは、また!